やっぱり YAPPA-RI
意味
「やはり」を強めた語。多く話し言葉に用いる。
① 思ったとおり、予測した通り。案の定。
② さまざまに考えてみても、結局は初めに予測した結果に落ち着くさま。
例文
① 練習していないのだから、やっぱり負けるだろうね。
① 何かを隠していると思ったら、やっぱり、点数の悪いテストがランドセルの底から出てきた。
② ビールはやっぱり日本産にかぎる(日本産のビールが一番美味しくて好きだ)
② ハンバーグじゃなくて、やっぱりカレーにする。
独断的見解
やっぱりは話し言葉で使われるが、目上の人の前で話す場合は「やはり」が使われる。
「やっぱ」は若い人が使う。
「思っていた通り」でのやっぱりが最も使われる。
やっぱりの裏には、「話者の事前の予想」または「逡巡」がある。
そして、その予想・逡巡の正しさの確認の言葉であろう。
①は予想A→結果A
②は判断A→判断B→判断A
で、結局、最初の判断に落ち着くところが肝である。
① 親が朝食にはパンを出すと思っていた→パンが出てきた。やっぱり。
② 親が朝食はパンかシリアルどちらがいいか聞いてきた。
私はパンがいいと思ったが、みんながシリアルを食べるというのでシリアルでいいと答えたが
どうしてもパンが食べたいのでやっぱり「パンにして」とリクエストした。
・朝食はシリアルを食べようと思いシリアルをリクエストしたが、「やっぱりパンにして」とチェンジした。
→これは単純に突然の反対表明で、事前の予測に戻って落ち着いたわけではないとも思える。
しかし、「自分しか知らない無意識の真の欲望」に立ち戻ったとも言える。
・朝食はやっぱりパンとコーヒーだよね。
たくさんある可能性、選択肢のなかから「正解」「自分の考えの正しさ」をピックアップしたこと
を相互に確認したい願望の現れとも言える。
何かを言う前に「やっぱり」をいう口癖の人はいて
ほとんど意味はなく、英語で言えばYou know みたいな繋ぎ言葉でしかない。