168 やっぱり YAPPA-RI ⭐️⭐️⭐️

やっぱり YAPPA-RI

意味

 「やはり」を強めた語。多く話し言葉に用いる。

① 思ったとおり、予測した通り。案の定。

②  さまざまに考えてみても、結局は初めに予測した結果に落ち着くさま。

例文

① 練習していないのだから、やっぱり負けるだろうね。

①  何かを隠していると思ったら、やっぱり、点数の悪いテストがランドセルの底から出てきた。

②  ビールはやっぱり日本産にかぎる(日本産のビールが一番美味しくて好きだ)

② ハンバーグじゃなくて、やっぱりカレーにする。

独断的見解

やっぱりは話し言葉で使われるが、目上の人の前で話す場合は「やはり」が使われる。

「やっぱ」は若い人が使う。

「思っていた通り」でのやっぱりが最も使われる。

やっぱりの裏には、「話者の事前の予想」または「逡巡」がある。

そして、その予想・逡巡の正しさの確認の言葉であろう。

 

①は予想A→結果A

②は判断A→判断B→判断A

で、結局、最初の判断に落ち着くところが肝である。

 

① 親が朝食にはパンを出すと思っていた→パンが出てきた。やっぱり。

② 親が朝食はパンかシリアルどちらがいいか聞いてきた。

 私はパンがいいと思ったが、みんながシリアルを食べるというのでシリアルでいいと答えたが

 どうしてもパンが食べたいのでやっぱり「パンにして」とリクエストした。

・朝食はシリアルを食べようと思いシリアルをリクエストしたが、「やっぱりパンにして」とチェンジした。

→これは単純に突然の反対表明で、事前の予測に戻って落ち着いたわけではないとも思える。

 しかし、「自分しか知らない無意識の真の欲望」に立ち戻ったとも言える。

・朝食はやっぱりパンとコーヒーだよね。

 

たくさんある可能性、選択肢のなかから「正解」「自分の考えの正しさ」をピックアップしたこと

を相互に確認したい願望の現れとも言える。

 

何かを言う前に「やっぱり」をいう口癖の人はいて

ほとんど意味はなく、英語で言えばYou know みたいな繋ぎ言葉でしかない。