きっちり KICCHI-RI
意味
① 余分なゆるみや隙間がないさま。整って(詰まって)いる様。
② 曖昧さがなく正確・確実・完全であるさま。
③ 数量・時間・基準など端数・過不足がなく、厳密に合致しているさま。
例文
① 箱にきっちりと商品を詰める。
① 左右の戸をきっちりと閉める。
② 失敗したのだから、きっちり責任を取ってもらおうか。
③ どれだけ食べても料金はきっちり2,000円です。
③ ホールケーキをきっちり5等分するのは難しい。
独断的見解
「きっちり」には①の隙間がないというイメージよりも
適切にやるべきことをやる、というイメージが強い。
きっちり責任を取るのも、責任を取る立場の者が失敗をしたという前提があり
きっちり戸を閉めるのも、隙間があるべきではないと判断される状況下にある。
例えば、「結婚式の二次会に無理やり誘われて参加したら、きっちり1万円払わされた」という場合
強調しているのは9,000円でもなく11,000円でもなく、丁度端数のない10,000円だぜ
ということではなく、
誘われたので無料参加かと思ったら、参加者の義務として当然のように1万円を徴収された
のように義務の遂行のニュアンスが強い。
数量などの過不足のなさの意味も、その数量ジャストに合わせることが望ましい
と思われるからである。
しっかりに比べて
しっかりはきっちりに含まれる。
しっかりが具体性に欠けるが、きっちりには計測・計量・採点可能なゴールのイメージがある。
妻から「テーブルに食器をしっかり並べて」と言われたら何をしたらよいか困るが
「きっちり並べて」と言われたら、配置や食器のデザインの細部に至るまで細心の注意を払って並べないといけない気がして緊張する。
類似表現
ぴったり
しっかり
ぎっちり
きっかり